今回は「テープカッター」についてお話します。私が初めてこの製品を見た時、こんな事を感じました。
●機能に必要な最小限の線だけで構成されたシンプルなデザイン。
●テープのセットを変えることで左右どちらからでも使える、シンメトリー設計。
●実際に手に取ると驚く程のコンパクトなサイズ。(幅100mm×高さ50mm×奥行き27mm)
そして一番驚いたのは両側の刃が本体と一体になっている事です。通常テープカッターは、本体・ドラム・刃・本体内部用の錘(おもり)で構成されていますが、本製品はそれら全てが1体となっているのです。
このテープカッターを眺めているとデザイナーの秋田氏が考えた「金属の塊からの削り出しでどんな物が作れるだろう?」というPrimarioのシリーズコンセプトは『デザイン』『設計』『素材』『加工』の全てが揃って、実現しているのだと理解することができました。
また今回、私には新しい発見がありました。それは「どうしてこの形になっているのだろう?」と疑問を持ち、その答えを探しながら使ってみる楽しさがPrimarioシリーズにはあるという事です。そして次回ご紹介する『書類トレー』はテープカッターとは異なるコンセプトで作られた製品です。また新しい「どうして?」と出会えそうな予感がします!